エル・ブリの終えん。そして新しい創造の世界へ
週刊ホテルレストラン 2011年10月21日号 8-9ページ掲載

世界のトップシェフが語るエル・ブリの思い出
レストラン・エル・ブリの本当のラストデイは、7月30日だった。エル・ブリのクローズと財団としての新たな出発を告げる記者会見にかけつけた報道陣は約50人。伝説のレストランの会見にしては意外な少なさだったが、それもそのはず、事前のインフォメーションは全くなく、エル・ブリに直接問い合わせしたメディアだけに日時が知らされるというシークレットな会見だった。
ラストデイのゲストとして、エル・ブリの厨房で働いていたシェフたちが世界中から飛んできた。ワールドベスト50'sで1位に輝くデンマークはNOMAのレネ・レゼビ、イタリアのマッシモ・ポトラック、アメリカからはホセ・アンドーレス、シカゴのブラット・アケッツなど。現地スペインでも人気が高い2ツ星・ムガリッツのアンドーニ、一昨年3ツ星を獲得したカンロカのホアン・ロカなどなど、世界中からトップシェフが集まり、エル・ブリの厨房が世界の料理界に輩出した人材の豊かさを証明した。
そして記者会見ではフェランの教え子たちが、エル・ブリで過ごした日々の思い出とラストメッセージを語った。

過去のエル・ブリの記憶そして、未来の創造
レネは、「自分は各国のフレンチを学び、デンマーク・フレンチを作るものだと思っていました。ところが山を越えたエル・ブリには全く違う世界があり、本当は自分がどんな料理を作りたいのか、それを探すことができた場所です」
ムガリッツのハイヌ・アドッス・アンドーニは「ここで料理を学びながら分かったことは、料理に対する自分の考え方でした」と語った。
レネやアンドーニが在籍していた95年~97年ごろ、新しい解釈の料理を供するエル・ブリは、「あれは料理ではない」という大きなバッシングの渦の中にいた。厨房でのミーティングで、フェランたちはそれに対して自分たちの料理をどう確立するかを徹底的に討論したという。
「エル・ブリはこれから新たな段階に入ります。全く違う創造の世界に入っていくのです。私はこれから起こることをすごく楽しみにしています」次週では、フェランの次の展開について、紹介する。


取材・文 藤山田浩靖(GFJ) 撮影 KINTA
「エル・ブリの秘密世界一予約のとれないレストラン」が日本でも公開!
2011年12月初旬より、伝説のレストラン、エル・ブリの秘密を克明に描いた映画が、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次ロードショー公開される。エル・ブリがどのようにして、歴史を変える独創的な料理を生み出したのか、その秘密が今、明かされる。クローズしてますます、伝説のレストラン だ 。問合せ:ミラクル ヴォイス 電話03・6416・3681

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